2013年11月18日月曜日

お国ことば


先日、北海道の友達と、電話で話をしたのだが、ひょっと気が付くと、何十年も使っていないお国ことばがとびだして、自分でも驚いた。三つ子の魂百までじゃないが、頭のどこかにまだひそんでいるようだ。

私は、道産子。北海道の十勝の帯広が故郷である。北海道では、本州四国九州を【内地】という。北海道は【外地】ではないのだが、明治以降に全国各地から入植者や、商売人が入ってきた土地なので、そういう言い方になったのだろう。ことばは、ほとんど標準語に近いと思っていたのだが、四国に来て北海道独得のことばがたくさんあることに気が付いた。こちらの女学校に転校して行って、ことばの訛りが違うことで面白がられたのを思い出す。

今、思い出すものを並べてみると、

*ああこわい(ああ疲れた)*はんかくさい(あほかいな・ばからしい)*いたましい(もったいない)*かっちゃいた(ひっかいた)*あの子、いいふりこいてる(あの子かっこつけてる)*なんもなんも(どうってことない)*しばれる(凍る)*わあ、ひゃっこい(わあ、冷たい)*おばんです(こんばんは)などなどである。

喋り方も、あまりせかせかしておらず、何となく大陸的と言うか、おっとりしているようだ。性格も、北海道生まれと言うと、のんびりしている、というか、緩んでるふうに思われることが多い。こせこせしていないのかもしれない。

それぞれのお国ことばがあるが、TVなどで、その地方の方たちが、お国ことばで話されるのを聞くと、何かほっとするものがあって、いい感じだ。温かみもある。中には、何を言っているのか、皆目分からない方言もあるが、それはそれでまた楽しい。皆が標準語に近いことばを使うようになったら、ちょっとがっかりだなあと、思うものである。

 

2 件のコメント:

  1. お国言葉、いいですね。日本は狭い。でも考えようによっては広いですね。日本語でも他の地方では通じない言葉が一杯ありますものね。

    同じ県内、ごく近いとこでも、言い方が違います。今まで鳴門に住んでいて、お隣の板野郡に帰って見ると、言葉の感じが全然違います。

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    1. おとなりの町村でも、つかわれている方言で、分からないことばもありますから、おもしろいですね。

      田舎のことばは、温かみがあるので、すきです。上の孫は、東京で堂々と徳島べんでしゃべっています。徳島のことばのほうが、好きなんだそうです。(笑)

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