2012年3月6日火曜日

古女の歯ぎしりでは・・・

困った世の中になりそうだ。大体、50年も先のことは、見通しがつかないのが当たり前なのだが、これからこのまま50年もすると、働く人一人ひとりが、老人を肩に乗せていく『肩車式』という形になるらしい。食べさせるだけではない。医療年金介護、すべてが、肩にかかってくるのだから大変だ。
こうした事に対する策は、もっともっと以前からしておくべきだったのに、国は先送りしてきた結果、もう待ったなしに手を打たねばならなくなってしまったらしい。

こんな実情を考えていると、これまでの50年の政治のやり方の何と無責任なことかと、ハラがたってくる。終わったことをとやかく言ってもしかたないし、今の舵取りの民主党は、そうした前任者の悪口は、一切言わない紳士なので、私も言いたくないのだが、あまりにも、自分らのしてきたことを棚にあげて文句ばっかり言っているのを見ていると、「あんたさんには言われとうない」と、民主党に代って言いたくなってくる。

戦中は、「産めよ増やせよ」というお国のお達しで、どんどんと増えたものだ。
「あそこは、1ダース(12人)で表彰された」という家もあった。
戦後は、むしろ少なく産んで、豊かな生活を、という風潮になり、4人も産むと、珍しがられるようになっていく。いや、戦後の貧困生活では、産みたくても産めない時代でもあった。

しかも、国の為に子供を産むなんていう考えは、今は全く無くなっている。戦中戦後の反動か、家庭生活の幸せは、自由な核家族の中で、十分な教育、豊かな暮らし、といった幸せを求めて働き続けて来たのが実情なのだ。

結果、この戦後60年の変わりようは、すさまじい。誰一人として、今のような生活が待ち受けているとは想像できなかった。子供までが電話を持ち、高校は義務教育なみ、修学旅行で海外まで行く時代。頭が良くても悪くても、大学卒は洪水。運転免許を取得して車を持つチンピラ、などなど、枚挙にいとまがない。

そんな生活が、良くないとは言うつもりは毛頭ない。だが、そうした環境の中で、何かが欠落した人間が増えてきたのも事実なのだ。
これは、政治だけではなく、我々世代の者にも、責任の無いことではないと思う。
髪ふりみだして働いてきた今の老人達も、反省しなければならないことだろう。

ま、私めのようなごまめが、眉つりあげて言ったところで、どうにもならない問題で、せいぜい孫平どもに、「結婚は早くして、しっかり子供を産んでほしい」と言うくらいしか出来ない。あとは、国のお力で、何とかしてもらうしかない。
でも、こうして歯ぎしりして言いたいこと言うと、まるでお腹の中を掃除したみたいに、スカッとしてくる。いい気分。()

3 件のコメント:

  1. 「物言わぬは腹ふくるるわざ」とか申します。
     ウチの嫁やお隣りさんの悪口を言う訳じゃなし、小なりといえど天下国家を嘆くんですから、どんどん歯ぎしりしてください。及ばずながらわたくし奴も「そうや、そうや」と手を叩いて、おなかの掃除をさせていただきます。
     おなかすっきりは、美容にも良いようですから。

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  2. 言い忘れました。
     毎日毎日ネタを見つけて書く古女さんはエライ!
     本当に頭が下がります。
     見習いたいけど・・・。

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    1. お六さま、ネタは今のところあります。長いこと生きて来たので、どこをつまんでもネタになるんです。(笑)
      だから、今まであちこちに書き散らしてきたことも、忘れていて、同じようなことを書くかもわかりませんが、お許しください。
      それにここではね一冊の本を作るような、こむつかしいことを 考えなくていいしね。

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