2012年3月22日木曜日

品位とは


一昨日、「野党はお下品」云々と書いたので、ちょっと品位について書いておこう。
品位とは何だろう。品格とは何だろう・・・。

口では何と言おうとも、自分では、「下品じゃないやろなあ……」と思っているのだが、「いや、古女は下品」、と感じていらっしゃる方もいるはず。
しかし、ここにきて、「下品な人」というレッテルを貼られるのは、ちょっとつらいものがある。品などというものは、おいそれと手直し出来るものではないからだ。

曽野綾子さんは、こんなことを書いていた。(思い出すままに並べてみる)
品位のあるということは、
・服装でその人の品位を鑑定することは、まったく意味がないわけでもないが、流行のようなもので自己主張しなくても、自分に自信を持っていれば、地味な服装をしていても、品位はにじみ出てくるもの。
・人より出しゃばらない。
・功績を人に譲ることができる。そして、それを黙っていることが出来る。
・善行は秘かにする。
・自分の持っているものを見せびらかさない。自慢しない。
・間違った非難をされても。大声で反論したりしない。
・「人がしてもしない」、「人がしなくてもする」、という勇気をもつ。
・風評、評判、金、名誉、に動かされない。
・他人の悪口は言わない。
・他人の幸せ・成功を妬まない。
まだまだあったのだが、こういったようなことが、気品、品位の本質だと。

クリスチャンの曽野さんらしい。
こういった、精神の姿勢には、まったく自信のない私は、これはかなり自信のある方でなければ、なかなかできるものではないと思う。

ま、凡人としては、上品でなくてもいい。だが、下品な人間にはなりたくない、というのが本音である。そのためには、出来ることはしていこう。

特に年を寄せてくると、同じことを何度も自慢したくなる。聞いてもらったことを忘れてしまうから仕方がないのだが、自慢を聞かされる方は、耳栓をしたくなるだろう。
自慢したくなったら口にチャックを引くことにしよう。家族か電信柱にでも聞いてもらうのもいいかもしれない。

第三者の悪口も、言わないと決めたら、言わないでおれるものだ。
言いたいときは、家族か南瓜にでも聞いてもらうがいい。

こういうことを、自分に言い聞かせているうちはまだ心配ない。
そのうちに、我がふりが見えなくなり、ブレーキが緩みだす恐れあり。ああコワ。

4 件のコメント:

  1. この文章を拝読して、自分がいかに下品な人間かといことを、認識しました。だって、出しゃばりでしょ、見せびらかしでしょ、褒められ好きでしょ、お喋りでしょ、み~んな当てはまっちゃうもんね。私と違って夫は、出しゃばらず、威張らず、地位も名誉もお金も欲しがらない人で、日常生活は兎も角、心根の上品度は良い線行っていると思うんですが、50年近く一緒にいても、感染しない。私の下品さはよほど頑固なのでしょう。古女さんを見習ってお口にチャック、オツムにブレーキ、点検を怠りなく・・・したいと思います。

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  2. ふっふふ。お六さん。人間、お上品なときもあり、そうでないときもあります。家では、品がない私も、外にでれば、上品そうにするときもありです。お宅のように、品位ある旦那がいらっしゃったら、少々ハメ外してた方がいいわよ。二人そろって立派すぎたら、だれも遊びにこないわ。

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  3. 今日、早速、ご教示の品格にかかわることを、しでかしました。帰ってパソコンを開けると、品格とは、という素敵な文章に出逢ったのです。ああ、出かける前に読んでおけばよかった、後悔しきり。これが自分の本性かなとしぼん。

    月に2回ある会で10年間も黙っていた(内心では自慢に思っている)ある事を遂に口に出してしまったのです。情けなや。いったん口に出したことは引込められず。取り返しがつきません。

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    1. 賢いmimiさまが、10年我慢しても我慢できなかったことですから、やはり口にだすべきことだったと思います。「だれも言えないことを言う勇気」これですよ。(^^)

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